【住み直すーものと心の整理整頓、この先に向かうために】を読んで。

読書

井上由季子さんの『住み直す―ものと心の整理整頓、この先に向かうために』を読みました。

井上さんは、グラフィック工芸作家で、もの作りを行うモーネ工房を京都で主宰している方です。

 

モーネ工房では、モーネ寺子屋というカルチャースクールのようなものが開催されていて、数年前、もの作りにはまっていた私は、近かったら行ってみたいなーと思っていました。

このような本を出していたなんて、全然知りませんでしたが、帯に『約80㎡の高層マンションから、約35㎡の二間暮らしへ』と書かれているのを見て、とても興味が沸きました。

今住んでいる広さより、半分以下の広さの部屋へ引っ越す

家族のこと、仕事のことを考えて、マンションから、仕事場でもある建物の2階の二間へ引っ越す内容でした。

50代の井上さんご夫婦と80代のご主人のお義母さんの3人暮らしで、35㎡への引っ越しです。

 

ものを作る人って、きっとものをたくさん持っているはず。

いくら整理整頓が上手でも、以前より半分以下に広さのところに、移るとなると、相当ものを減らさないと大変そうだなと思いながら読んでいきました。

 

とはいえ、もの作りのできる人が周りにいるし、寺子屋に通う生徒さんも多いので、洋服のリメイクや、本や食器をリユースするのは、それほど手間取ってなくてうらやましい。

 

でも、これからの仕事のあり方や、家族のあり方、暮らし方など、つまりは生き方を考えながら、ものを減らしていく様子は、本当に大事なものを見つけていく作業なんだなと感じました。

ものと心の整理整頓

去年から、私もいろいろと断捨離してきましたが、捨てるたびに、自分に問いかけていました。

たびたび、もう全部捨てられたら楽なのにーと思いつつ、捨てられない自分と向き合い、それを認めて、ひとつひとつ手放してきました。

 

ものの整理ができたとき、心の中もすとんと整頓ができた。

井上さんもこのように書いていますが、私の場合は、心というより、ものの整理によって、思考が整頓できてきたように感じます。

 

ものが増えちゃったときは、集中力が続かなかったし、興味あること以外は、本当に頭が働かなかった感じだったので。

 

最後に書いてあった言葉が印象的でした。

ものと心の整理は、シンプルに引き算を。でも、工夫とひととのつながりは、うんと温かな足し算がいい。

狭くなった部屋でも、みんなが心地よく過ごせるように工夫している様子は、優しさがにじみ出ててほっこりしました。

私は、まだ引き算の途中ですが、もっと心地よく暮らせるようにこれから工夫していきたいです。

 

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