こんにちは、もこもこです。
春らしい装丁に惹かれ、『さっぱりと欲ばらず』を読みました。
2018年現在は100歳
吉沢久子さんのことは、知らなかったのですが、家事評論家、随筆家だそうです。
本を書かれた当時は、99歳で1人暮らし。ウィキペディアによれば、1月が誕生日なので、現在は100歳です!
体力的には、大変なようですが、書かれている文章は、軽やかで、前向きで、老いを受け入れつつも、好奇心旺盛で、今を楽しんでいる様子がうかがえます。
モノとの付き合い方
吉沢久子さんは、家事評論家というだけあって、合理的な整理整頓術をずっと考えていたそうです。
30代の頃、どこまで生活をシンプルにできるか考えて、実践。食器を、お皿は白の大小、ご飯茶碗、和洋どちらにも使えるカップやグラスに絞り、残りは箱に詰めて物置へ。
すると、どのお皿に盛りつけるか迷うことがなくなり、家事のわずらわしさが、減りました。ところがしばらく続けていると、つまらなくなったそう。
生活の質は、合理的かどうかでははかれない、暮らしの彩が心の豊かさにつながると実感したのだとか。
それにしても、戦後間もないころから、このようなことを考えていたなんて、驚きです。
わたしも、なるべくシンプルにとは思っていますが、つまらなくなるのは、嫌ですね。
シンプルだけど、心豊かに、潤いのある暮らしを目指したいです。
とはいえ、最近の「できるだけモノを処分しよう」というのは、戦中戦後のモノの無い時代の経験からか、手放しでは、賛成できないそうです。
最後まで使い切るのがモノに対するマナーだとおっしゃっています。
確かにそうしたいのはやまやまなのですが、家事評論家として活躍していた人と、最初のモノの所有数が違い過ぎると思うので、最後まで使い切る前に処分したモノも数知れず。
でも、使い切れなかったモノを捨てるときの痛みを経験したので、モノを迎え入れるときは、よく考えて、慎重に選ぶようになりました。
まだ失敗もありますけどね。
さっぱりと欲ばらず
吉沢さんだけでなく、高齢で生き生きと暮らしている方は、共通して、この本の題のように、『さっぱりと欲ばらず』だなと思います。
先日観た、つばた夫妻のドキュメンタリーからもそんな雰囲気を感じました。

こういう方々をみていると、老いても楽しそうだと勇気がもてます。
さっぱりと欲ばらず、人生楽しもう。
シンプルで豊かな暮らし
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